2024年9月17日火曜日

栂池--白馬--栂海新道 2024

栂海新道は三回も歩いたので、これで終了。夏は白馬方面から下れるが、灼熱地獄となる。秋は親不知から入っても積雪があり、白馬方面に抜けられない。往復するほかない。春も積雪があるので、下駒岳周辺は危険で、歩けないだろう。昔、エスケープルートとされた小岩までの道はほとんど消えている。栂海新道も毎年のように荒廃してきた。上級者向きと考えた方がよい。その内に死人がでるだろう。


記録


9/9 月 抜歯と骨封入の後、やっと体のむくみが減ったので、出かけた。糸魚川乗り換えで、南小谷昼前、バスは12:07分。乗客はたったの3人。栂池で下りたのは自分だけ。切符売り場はひどく遅い。ゴンドラの乗客は自分だけ。重いから傾く。動くとグラグラ揺れる。一番怖かった。続く、ケーブルカーは普通に乗り物という印象。1時半から歩きはじめ、3時過ぎに天狗原。ビバーク地は3時40分。水は傍の水たまりを利用した。 

ビバーク地


早朝の天狗原

9/10 (火) 4時過ぎに起きる。乗鞍への岩ごろごろの登りが疲れた。なかなか進まない。白馬大池を越えたのが8時40分ほど。船越の頭10時、小蓮華岳11:30。ランチとする。ガスが出てきた。12時出発、三国境1時。鉱山道分岐1時50分。雪倉避難小屋3時。水はもってこなかったが、小屋に5Lあったのでセーフ。近くの谷にも水が見当たらなかった。かなり下りればあるかもしれないが。この避難小屋はだんだん人が泊まれなくなっている。


小蓮華山への稜線

鉢が岳手前の鉱山道分岐。鉢が岳の右手に降りていくと、川の始まりがあり、水がある。

雪倉避難小屋。朝日小屋のキャンペーンか、非常時しか泊まるなとあるが、水がないので非常時でも宿泊困難。左の谷に水はなかった。水は鉢が岳から担いでいく必要がある。


 9/11(水) 夜は強風。4時起き、5時半出発。ガスが酷い。雪倉岳6時。千恵子に電話。下っていくとガスが晴れてきた。外国人13名、日本人リーダー1名と他数名とすれ違う。ガレが終わる場所。今回は疲れ切っていないので、ガレは怖くなかった。比較的落ち着いて高度を下げ、花などを撮影した。朝日岳への登りは2時間以上かかり、11時50分山頂。パンとコーヒー。通信状態はギリギリ。山頂碑の場所がよかった。下っていくが、汚い水たまりがあっただけで、水がない。吹上のコル1時、長栂山まで行くと、水がない。仕方ないのでバックパックを置いて池まで水を6L取りに行く。長栂山、テントを張ろうと思った場所に木道。仕方ないので、頂上近くの裸地にテント設営。3時。夕食の高級鯖缶がなかなか美味しかった。4時過ぎ、一人だけ若い人が上がってきて驚いていた。朝日小屋までは遠いから吹上のコルあたりで寝た方が安全なんだが、そんなことはできないのだろう。意外に湿度が高く、テント内部に結露が多かった。南の方に雨雲が多かった。後に知ったが、高山線が不通になった。 


ライチョウはそこら中にいる。望遠レンズを持って行かなかったので、大きく写せなかった。


山頂の真ん中のみ電波受信良好

長栂山

長栂山の夕暮れ

9/12(木) 4時過ぎに起き、6時前に出発。テントはぐっしょり。アヤメ平から黒岩平、特に花なし。黒岩平でprobarを食べて休憩。8時過ぎ。9時半、黒岩山から下山するが、入り口は草で覆われ、下ると、木の枝で覆われ始めた。標高が低いともっとひどい。考え直して引き返した。黒岩山10時10分。さわがに山10時46分。記念撮影。サワガ二山から水場までは昨年通り。危ない場所は普通にクリア。水は汲まず、犬が岳へ。尾根道が去年より崩れている印象。危ない箇所は数か所あった。山頂からは危ない場所はない。3時50分、山荘着。無理せずに中で寝ることにした。誰もいない。水は雨水のストックを利用。




アヤメ平などを見下ろす。

サワガ二山。この先で痩せ尾根が崩壊。面倒な場所がある。

犬が岳の登り。4~5か所。危険な場所がある。

犬が岳山頂。

栂海山荘。無理はせず、泊めてもらった。栂海新道開祖者(朝日小屋の前主人)のカラー写真付きの碑が手前にある。偉人に祭り上げてあるようで、あまり良い印象は受けない。

9/13(金) 4時過ぎに起きて、5時20分出発。焦った訳ではないが、鞍部で道が分からなくなり、少し探っている時に足元が崩れて、崖から少し落ちた。蟻地獄のようで、上がろうとしてもすぐに崩れる。4-5回試みるが失敗。横に移動して木の根を掴みながら這い上がった。登山道は枯れ川のように見えた。バックパックを投げ下ろしてから下る。左のトレッキングポールの下2段が無くなっていた。取りにはいけないのでそのまま。しかし、左右のバランスが悪く、危険なので、生木を折って先に差し込む。また、休憩した時に傷を洗ってパッチを貼った。黄蓮の水場通過、しばらくは穏やかな道。下駒岳南から嫌な道。登りは垂直に近く、ロープが5-6本ある。ここは良いが、北斜面が怖い。左側がすっぽりと切れ落ちた急こう配の端を通る。後ろ向きに少しずつ下った。白鳥山は12時少し過ぎ。若い登山者が二人。写真を撮ってもらった。パンとコーヒーで昼食。12時40分出発。千恵子に連絡してタクシーの手配を頼む。トレッキングポールの左がダメになり、さらにペースが落ちて、坂田峠4時着。駐車場にタクシーが待っていて、泊まで行ってもらった。9千円以上の損失。仕方ない。 自宅は6時過ぎ。体を洗ってからパッチの張り直し。負傷箇所は右腕の内側、左右のお尻、右ひざと脛。また、左腕が上げられない。筋損傷か。関節とか骨は問題なし。右ひざの関節を少し傷めたが、リハビリで治せる範囲。



写真では分かりにくいが垂直に近い登り、ロープが5~6本ある。



北駒岳からの下り。下ってから撮影。この急こう配の下りが二つある。100mほど切れ落ちている。



白鳥山、登山者に写してもらった。

すべての写真
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