2017年11月7日火曜日

JMT Northbound 2017 (3) --- BishopからYosemiteへ

昨年のJMTは一部を雑誌に書くかもしれないので放置。今年のJMTも、いろいろ忙しかったので、放置していた。いくつか重要な出来事があったので、防備録として記述しておく。

全部の写真はここ

8/7
バスでNorth Lakeへの分岐、9:10。林道を辿り、North LakeのTrailheadが10:15。登りなので遅い。Loch Leven湖でlunch、Pass は15:40と遅くなった。ただ、下りはなだらかで、速く歩けた。トレイルが二つに分かれるが、どうせ合流する。小高いトレイルを進み、6時頃、わずかな水を見つけ、小高い丘にテント設営。

Piute Passの西

小高い丘にテント設営

8/8
フランスパンとサラダの残りで朝食、7:15出発。JMTとの合流手前がアップダウンがあり、疲れた。junction 14:20。休憩し、Senger Creek近くのテント場を目指す。登りが弱く、7:30にようやく到達。ただ、良いテント場があった。

Senger Creek、標高は3,000meter

8/9
7:10出発。Selden Pass手前でアメリカ人ハイカーに呼び止められ、いろいろ聞かれる。話をしていると、彼はHiking Jimと名乗った。千恵子のfacebookの友人で、モリタ・リカさんの遭難について、迂回路の地図を載せて、議論していた。Jimの奥さんは日本人で、それで私を日本人と感じて話かけてきたらしい。私は時々アメリカ人と間違えられるので確認したのだろう。

Hiking Jimと

さすがJMTで、人が多くなった。ボーイスカウトのグループが一組先に行った。10:45 Seldon Passで追いついた。Marie Lakeは相変わらず美しい。何時もの場所からベストショットを狙った。

Marie Lake

Bear Creekは下流に木の橋があると、何人ものハイカーが話していた。その通り、足を濡らさずに渡れた。渡るとトレイルとの合流点に石がたくさん積んであった。そこに迂回用の地図に鉛筆でルートを入れて、挟んで置いておいた。その後、一時間ほど、アメリカ人に会う度に、通常の渡渉点手前で渡れと説明した。結構、お節介で、親切なんだ。というより、こういうことは危険防止のため必要不可欠な活動。モリタ・リカさんは、英会話が苦手だったのだろう。

Bear Creek, 渡渉点下流 300meter

ボーイスカウトは先に行ったが、Hilgard branchで追いついた。彼らはlunchと長い休憩。こちらも短いlunchにし、水を補給。この先、彼らはBear Creek Trail、こちらはBear Trailに進む。6時過ぎにBear Trailの最後の水場でテント設営。登りが弱い。足にダメージが残っているようだ。

8/10
6:15出発、フェリーの時間にゆとりで間に合うと思ったが、ぜんぜんだった。Bear Trailの下りで飛ばし、フェリー乗り場の近くでは小走り。やっと間に合った。Bear Creek Trailを下るべきだったと反省。VVR に11頃到着。Jim (Clemont)は忙しそうに仕事をしていた。親しい友人として歓迎してくれた。奥さんのVickieとも会った。昼、ハンバーガーを食べた。夕食は魚料理にしたが、足りず、ポークも追加注文した。

VVR Ferry

8/11
朝食は定番のPCTスペシャルとしたが、クックが肉の分量を間違えたらしく、後で、もう一皿出てきた。昔のメニューが復活していて大満足。昨年は山火事のため、消防士の食事が第一で、一般ハイカーはその次だった。Ferryで出発。9:30 Edison LakeのTerminal. backpackは30kgだったので、ゆっくりと登る。結局、Silver Pass Lake 5:30着。何時もの場所で景色を独占。夕食は持ち歩いていたsummer sausageとした。

Silver Pass Lakeの小高い丘を独占

8/12
7:00出発。Silver Passの雪は凍っていて、クランポンを装着した。Chief Lake 8:30。幸い、キャンプしている人がいないので、湖岸に近づき、何度も撮影する。やっと奇麗な湖を撮影した。

Chief Lake, 気づかずに通り過ぎる人が多い

Fish Creek沿いに少し登った所でlunch、11:30。14:00 Lake Virginia 定番ポイントで撮影。16:00 Purple Lake、今日は奇麗な紫色が見えない。予定通りDuck Lakeの下流に行くが、川を渡った広い場所にキャンプしている人が複数。先に進まず、川を渡った場所の近くにテント設営。6:30。

8/13
6:45出発、朝が少し寒くなった。「アメリカハイキング」に危険回避の英会話例を加筆するメモを作成。13:30 Red Conesで休憩、15:00 Red Meadows の Mule Cafeでcoffee とdouble burgerを楽しむ。値段は少し高いが旨い。フルーツ付き。at&tのsimが反応せず、千恵子には公衆電話から連絡。storeでソーセージとチーズを買い、Devil's PostpileからJMT, PCTルートに入る。Minaret Fallを過ぎた場所にテント設営。やや増水していた。

8/14
夜中は寒くなる。8:00出発、11:30 Agnew Meadowの小川でlunch、携帯電話の電波がない。PCTルートを進むと、対岸にパノラマが広がる。また、花も多い。割と良いルートだった。眺めの良いCS0920でテント設営。水は少し離れた場所にあった。

PCTルートからの眺め

Aspen Onion、Aspenの近くにしか生えない珍しい種。

8/15
8:00出発、10:10 Thousand Islands Lake、12:00 Island Pass、13:00 Rush Creekでlunch。少し天気が悪く躊躇したが、曇っているだけ、山火事の臭いもする。雷と雨はなし。16:40 Donohue Pass。下りって最初の池の上にテント設営、18:00。しばらくすると雲が下りてきた。

Thousand Islands Lake

Upper Lyell Fork

8/16
8:00出発、9:00 何時ものテント場、「アメリカハイキング」に渡渉法のセクションを追加しておくかとメモする。15:30 Tuolumne Campground. ソーセージとイチゴを購入。夕食は豪華にする。夕方、激しい雷雨になる。夏は終わったようだ。連泊しようと思ったが、混んでいたので先に進むことにした。

8/17
8:30出発、パンを4つ買った。トレイルの保守の人と立ち話。この辺り、通信塔がすべて壊れたので、携帯電話が不通だという。Red Meadowsでも通信塔にダメージがあったのだろう。12:00 Upper Cathedral Lake。13:00 テント設営。日中はキンドルを読む。夕方、イスラエルから来たPCTハイカーのカップルと話す。Rae Lake Loopは不可、Agnew Trail (PCTルート)を推薦する。ここで、Cathedral Peakの撮影のやり直し。ここは光の方向から夕暮れ直前まで待たないといけない。


Cathedral Peak

8/18
8:00 出発、Clouds Restは2回行ったし、今回はJMTルートを辿る。Sunrise Campの南で登ってから、かなりの急勾配で下りる。すっかり忘れていた。しばらくすると焼け野原でびっくり。そういえば、昨年、焼けたんだった。遠くには山火事も見えた。16:00 Clouds Rest とのjunction辺りでテント設営。水を6Lほど確保。5時頃、猛烈な雷雨と雹になり、3時間ほど続いた。テントの底は川になった。雷もすごい。じたばたせず、ゆっくりとみりん干しを焼く。しっかりしたテントだから床を含めて水漏れの心配なし。

8/19
8:00出発。のんびりと歩くが、Mist trailは混雑しているので、少しスキップ。下流で合流。昼過ぎHalf Dome Village。Check inできない。シャワーだけ。特別、Wifiを使えるようにして貰い、ラウンジで待った。Villageに送った補給物資は、職員がだれも受け取っていないし、文句を言ってもマネージャーに聞けの一点張り。酷いサービスだった。2泊して、Fresnoまでバス、そして飛行機でLAXと移動した。今後は、Half Dome Villageの宿泊は止めて、Fresnoまで移動して一泊、その後、LAXとした方が良いようだ。


Nevada Fall 

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2017年11月6日月曜日

JMT Northbound 2017 (2) --- Bishop滞在記

 昨年のJMTは一部を雑誌に書くかもしれないので放置。今年のJMTも、いろいろ忙しかったので、放置していた。いくつか重要な出来事があったので、防備録として記述しておく。

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7/30--8/3

 Bishop南外れのSuper 8に滞在。普通レベルのモーテルだが、Webではベッド二つのモーテルが見当たらず、ここしか予約できなかった。左の脹ら脛は腫れて内出血していた。筋断裂らしい。回復は速いが、South Lake - Muir Pass - North Lakeは無理。足の状態も悪いが、Muir Passには相当の雪が残っていた。千恵子とはBishop Pass往復とした。

 Bishopは良い所で、北外れのVonsには野菜や果物が豊富にあった。パンも美味しいので、サンドイッチを作って食べた。レストランでは、Super 8のすぐ近くのBakery & Deliはサンドイッチやコーヒーが旨かった。村松さんに教えてもらったMountain Rambler Breweryはハンバーガーが美味しかった。

 Thule Guidepost 88は修理が面倒なので、部品をはぎ取って捨てた。代わりにEastside SportsでOsprey Aether 70の2016年モデルを買った。たったの199ドルだった。このモデルはBioform hipbeltで、フィット感が良かった。新モデルはAGベルトでパックと一体になっていた。帰りにもAether 70をもう一つ、ゲイター1、革手袋3、ソックス3などを買った。価格は日本の半額くらい。

8/4
足がかなり回復したので、千恵子とBishop Passへ。今年からSouth Lake一日二便バスが出ている。Long Lake までゆっくり歩き、テント設営。夜、猛烈な雨になり、テントの下が池になった。シリコン塗布で防水強化していたので、問題なし。


Long Lake
8/5
デイパックで、Bishop Pass へ。Passの手前が雪田だが、傾斜は緩い。Alpine Columbineの赤は珍しいのだが、群生していた。Passから少し登った所でlunch。テントに戻り、のんびりする。


Bishop Passから東。


Alpine Columbineの赤系統

Pass 近く


8/6
 のんびりとSouth Lake の trailhead まで歩き、ヒッチハイク。5分ほどで成功。あまり早く宿に戻ってもチェックインできないので、lunchをBakery & Deliでとり、Super 8に入った。

ヒッチハイク風景。行き先を表示し、車が止めやすい場所で行う。


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2017年11月4日土曜日

JMT Northbound 2017 (1) --- Horseshoe Meadow からBishopへ


昨年のJMTは一部を雑誌に書くかもしれないので放置。今年のJMTも、いろいろ忙しかったので、放置していた。いくつか重要な出来事があったので、防備録として記述しておく。

全部の写真はここ

今年は30年ぶりの大雪で、河川の増水が心配だった。アメリカ人は続々とJMTをキャンセルしていた。ただ、7月下旬なので、用心すれば大丈夫と判断した。渡渉しない迂回ルートの地図も持参した。
 LAXへ出発、到着は7/16、知人にREI経由でホテルに連れて行ってもらった。宿はUnion Station近くのMetro Plaza Hotel. 夕食を食べに遠くまで行く気になれず、傍の屋台ですます。このホテルは、朝食も良く、正解だった。

7/18
Metrolink(シニア割引)でLancaster, LancasterからESTAバスでLone Pineへ移動。今年は、JMTの後、Sonora Pass からDonner Passを歩く予定だったが、訪問予定のTedがいきなりunfriendしてきて、交信不能になる。しばらく考えて、JMTからの延長予定を止めて、Reno-LAXの飛行機をキャンセル、LAXからの帰りの飛行機の日時を変更した。この時、モリタ・リカさんがキングスキャニオンで8日から行方不明。Tedは日本人ハイカーに限定したトレイルエンジェルをしていた。10日間行方不明なら絶望的である。彼はモリタ・リカさんを送り出していたので、パニックに陥ったのだろう。彼女の遺体が発見されたのが24日だった。Tedはfacebookの日本のPCT/JMTグループのアドミニストレーターだった。私がunfriendされた時、このグループも消滅していた。

7/19
KurtのシャトルでHorseshoe Meadowへ行く。客は自分一人だけ。昨年は6人いたのに、大違い。料金を75ドルにまけてくれた。何かあれば連絡しろと心配してくれた。inReachで連絡すると答えた。ここは既に標高3,000meter。高度順化のため、ごろごろする。太陽が当たると暑いので、時々、テントを移動させる。夕食はステーキと野菜の煮物とパン。

Horseshoe Meadow

7/20
8時頃出発、バックパックは33kgくらい(秤を持って行った)。11:30 Cottonwood Pass, 雪はあったが、トレイルは現れていた。Passの北の木陰でlunch、水もある。12:20 水1L として出発、3:00 昨年のキャンプ地、水1Lにする。5時頃、疲れてきて、沼の外れにテント設営。5:30。高度のせいか、疲れた。Rock Creekまでは、まだ2時間以上かかる。

7/21
7:40 出発、バックパックは30kg。Rock Creek、渡る場所がない。迷っているとハイカーが来て、200メーターばかり上流と教えてくれる。木が二本倒れていて、ちょうどよい橋になっていた。これから登りになるが、アメリカ人ハイカーに出会う度に渡渉点を教えた。WA0760の小川でlunch。昨年はほぼ水がなかった。昔、会ったHirayさんと会う。後で気づいただけ。Tyndall Creekは危険で渡るなと言われた。予習してきた回避地図を見せた。5時過ぎにCrabtree meadowに到着。川はしっかり増水していて、膝までの渡渉。休憩した後、上流のranger station近くまで行くことにした。少し手前に良い場所CS0767があったのでテント設営。わき水もあった。

7/22
Mt.Whitney往復なので、ベアキャニスターに入りきらない食料は木に吊す。真面目に6:20出発、歩くスピードが遅いので、Mt.Whitney trailが11:30、13:40 Mt.Whitney.雪はあったが、雪のない部分にトレイルが付けられていた。分岐に戻ったのは15:30、テント着は7:00。幸い、天気が良かったが、この後は雷も多かった。やはりGuitar Lake からの往復がよい。そのためには、もう一日、必要。

Mt.Whitneyから

7/23
8:00出発。Wallace Creekは激流だったが、木の枝を掴みながら渡渉した。これは失敗。クロスカントリーは簡単なので回避すれば良かった。11:00 lunch, 11:30 出発。Kyleという若者と会う。Tyndall Creek。渡らずに上流へ進む。3つの小川が合流している場所を渡ったが、これも激流だった。もっと上流に進むべきだった。渡って平らな所にテント設営。5:00。6:00に雹が降る。


upper Tyndall Creek 


7/24
雹はかなり降ったが、朝には消えた。5:30起き、7:15出発。12:15 Forester Pass 天気は下り坂、lunchをとり、クランポンを付けて下る。雨と雷。雪渓は大きかったが、トレースがあり、傾斜も緩い。14:30 雷が近く、少し低い場所で避難、休憩。その後、雨が酷くなる。森林地帯に下り、渡渉があった。木は倒れていたが、危なくて渡れない。下りた時に体勢を崩し、ずぶ濡れになる。通常の場所を渡渉しなおし。Bubbs Creek近くの小高い丘でテント設営。わき水あり。

Forester Passから北。

7/25
7:45出発、11:00 昨年と同じ、Charlot lake への分岐の登りでlunch. 分岐は水没。湖になっていた。Glen Pass の手前から雪で、クランポンを装着。下りも数百メーター雪が付いていた。クランポン無しでは少し危ない。短時間のみアイスアックスを取り出す。Rae Lakesへの渡渉は太ももまででびっくり。テントサイトはしっかりと良い場所を選んだ。

North of Glen Pass

Campsite of Rae Lakes

7/26
7:30出発、Ranger stationへの分岐にArrowhead Lakeの上流で渡渉せよと張り紙があったので、手前で渡渉。ただ、膝くらいまで水深はあった。クロスカントリーは簡単で、Arrowhead Lakeの西からFin Domeを撮せた。距離を伸ばし、Twin Lakeの丘の上でテント設営。この日、太陽電池パネルが壊れ、反応せず。ゴミとなった。

Fin Dome

7/27
7:45出発、11:30 Pinchot Pass. 雪が切れ切れに付いていて、ルート選択に迷った。頂上直下が急勾配の雪。ハイカーにアイスアックスを使ったかのような写真を撮って貰った。今年はアイスアックスを持っている人が多かった。下りでKyleと会う。South Forkの渡渉点を見ると、渡れるはずがない状態。立て札があり、2-3 mileは東岸を歩けとあった。


South ForkのFording Point

東岸にはトレイルらしいトレースがあった。数キロ上流に丸太が倒れていて渡渉できそうだった。個人的想像では、モリタ・リカさんはこの辺りで丸太から上流側に落ちて、水流に閉じ込められたと思った。下流側に落ちれば流されるだけだが、上流側に落ちると、水面下に木の枝があり、下流に流されず、水中に閉じ込められる。30分くらいでトレースは消えた。ほとんどのハイカーは我慢できず、途中で渡渉したことが分かる。モリタ・リカさんも同じだろう。GPSがあれば、安心してクロスカントリーできる。2時間半かかったが、足を濡らさず、キングスリバーの上流でJMTに合流、昨年と同様の場所にテントを設営した。

Upper Basin

7/28
7:20出発、細い川だが、幅が1meter以上あるので越えられない。1時間ほど上流へクロスカントリーし、幅が狭い場所を見つけたのでジャンプした。着地の時、左脹ら脛に激痛。筋断裂らしい。歩かないと困るのでロキソニンを飲んだ。10:40 バックパックの支柱が折れた。調整しすぎで何度も曲げたからだろう。11:00 Mather Pass。下りも雪がかなり多い。休憩していると、Kyleと三度目。一応は歩けるが、ペースは上がらない。Le Conte Canyonとの合流点から2kmばかりでテント設営。

Mather Pass

7/29
7:40出発。足が猛烈に痛い。これ以上傷めると拙いので鎮痛剤は飲まない。スローペースで進み、9:40 Le Conte Ranger Station. 登りが遅く、なかなかDusy Basinに着かない。Bishop Passに辿り着いたのは、午後3時。下りは飛ばせるので、猛烈なスピードで歩く。しかし、今日、ヒッチハイクでBishopまで行くのは難しいので、South Lake 手前の小川の傍にテント設営。

Dusy Basin 紫外線で目をやられたので、眼鏡の上下にテープを貼った。

Bishop Pass 近くからのDusy Basin

7/30
のんびり2時間ほど歩いて、South Lakeからのバスに乗り、千恵子の待つBishopへ。inReachで連絡済みで、モーテルの滞在期間を3日延ばした。

アメリカハイキングのfacebook groupはこちら。加入には何処の誰か分かる程度の情報開示を条件とします。


2017年8月3日木曜日

アメリカハイキング

Painted Lady 7/24

足を痛めて、Bishopに停滞しています。実はGlacier, John Muir Trail, Wind River Rangeを中心にアメリカハイキングの本を書きました。出版社の関係で出版が延期され、来春頃になる予定です。

今年は大量の積雪と猛暑で6人ものPCTハイカーが亡くなりました。少し前にも日本人1名、中国人1名が渡渉で亡くなりました。言語理解の関係か、外国人死亡者の割合が大きかったです。

渡渉回避ルートなど、多くの危機回避情報があったのに、生かされず、日本人死亡者を出してしまいました。非常に残念です。そこで情報交換のため、フェイスブックでアメリカハイキングのページを立ち上げました。興味のある方はご参加ください。

現在、私はアメリカで、スマホしかなく、ページの説明を執筆・編集できる状況ではありませんが、帰国後、整理する予定です。

https://www.facebook.com/groups/592601714461418/

P.S.一応、グループ説明を執筆、基本的なルールと重要なリンクを追加しました。

2017年4月21日金曜日

BigFiveとMMPI-1/MINI/MINI-124





主要5因子性格検査ハンドブック 三訂版


 外向性、協調性、良識性、情緒安定性、知的好奇心の5つの因子で性格を記述するビック・ファイブ・モデルと、それに基づいて作成された「主要5因子性格検査(70項目)」と「小学生用主要5因子性格検査(小学4年~6年、51項目)」、ソフトやカーボン版、マークカード方式の最新版解説書です。

 ビッグ・ファイブ・モデルは、名前が何らかの実体を表すと言うギリシャ時代の思想に起源があります。19世紀後半に始まった性格表現用語の辞書研究やそれに基づく膨大な因子分析研究の蓄積を経て、1980年代に性格が主要な5つの因子で記述できるというコンセンサスが得られました。このビッグ・ファイブ・モデルは、世界の様々な国で確認されています。

 主要5因子性格検査では、全国の住民票(一部地域では電話帳)から4100名を多段階無作為抽出して有効な回答1166名をもとに、青年期、成人前期、成人中期、成人後期の世代別に標準化が行われました。5つの性格が理解できるほか、性格尺度の高得点や低得点の組み合わせから50の性格特徴を「全体的印象」にまとめました。「温かい人」、「几帳面な仕事人」、「だらしない人」、「精力的な野心家」などです。

 性格検査では、5つの性格尺度に加えて、建前尺度(成人用)や問題攻撃性尺度(小学生用)など、有用な尺度が追加されています。様々な性格の事例や、社交不安症を認知行動療法に基づいて治療した詳しい臨床事例、研究のトピックスなども掲載されています。

MMPI-1/MINI/MINI-124ハンドブック 改訂版


定評のある心理検査MMPI(ミネソタ多面人格目録)と、それに基づいて作成された拡張版「MMPI-1自動診断システム」(566項目、129尺度1指標)とその短縮改訂版「MINI自動診断システム」(250項目)、「MINI-124自動診断システム」(124項目)ソフトの最新版解説書です。

 ミネソタ多面人格目録は、うつや不安など様々な精神症状を客観的に測定する質問紙で、半世紀以上にわたって広く使われています。MMPI-1、MINI、MINI-124性格検査では、全国の住民票から4700名を多段階無作為抽出して、有効な回答1178名をもとに青年期、成人前期、成人中期、成人後期の世代別に標準化が行われました。その結果、世代により解釈を主観的に変更する必要がなくなりました。

 臨床尺度の高得点尺度の組み合わせ(スパイクやプロファイル・タイプ)の解釈には、臨床上有用な診断印象や治療要件の情報が網羅されています。診断名はDSM-IV-TRからDSM-5にアップデートされ、エクスポージャーや行動実験を取り入れた認知行動療法、マインドフルネス等、できる限りエビデンスの確認された治療法が提案されています。また、精神症状の異なるうつ病の3事例、社交不安症、作為症のテストの特徴と治療による変化、顎変形症患者と歯科矯正患者の心理的傾向も紹介されています。

特殊な本なので、書店に配本はされていません。書店は買い取り制で、返品不能だそうです。筑摩書房に直接注文すると確実です。アマゾン、ヨドバシ等、ネットでは、取り扱っていませんとか、販売休止中とか、間違った表示になっています。

注文は、直接電話かE-mailでも受け付けてくれます。

(株)筑摩書房 〒111-8755 東京都台東区蔵前2-5-3

TEL 03(5687)2673

E-mail: big5-support@chikumashobo.co.jp

手引き、質問用紙など





ソフトウェア





価格表





2017年2月1日水曜日

ケトンと乳酸塩は癌細胞を幹細胞化し、再発、転移を促進する


ケトン食(低炭水化物ダイエット、糖質制限)は、癌を育てるようだ。遺伝子解析によって、ケトンと乳酸塩は癌細胞の成長を促進し、幹細胞化して、癌の再発や転移を促進することが分かった。癌細胞が乳酸塩やケトンを利用するのは一般的な現象であり、それ故、乳酸塩やケトンは、まざまな癌の予後を悪くする。乳酸塩かケトンを補充するとコロニーの直径が25%、細胞数は2-3倍になる。やはり、タンパク質は総摂取カロリーの20%以下にして脂質も控えた方が良さそうだ。癌になれば、食事療法ではなく、抗癌剤を使わないといけない。

Ketones and lactate increase cancer cell “stemness,” driving recurrence, metastasis and poor clinical outcome in breast cancer

これは2011年のCell Cycleのオープンアクセスの論文。タイトルは「ケトンと乳酸塩が癌細胞を幹細胞化し、再発、転移を促進するので、乳癌の患者では予後が悪くなる」だろう。著者達は幹細胞化を遺伝子解析で証明している。著作権に触れないように抜粋適当訳する。

我々は、乳酸塩やケトンという高エネルギー生成物が異種移植モデルで、腫瘍の成長を促進することを示してきた。このことは逆ワールブルグ効果を支持する根拠でもある。本研究では乳癌の細胞MCF7を異種移植し、乳酸塩やケトンが腫瘍の成長を促進することを示す。

(ゴチック体の所を中心に、補足しながら)

乳酸塩とケトンはMCF7細胞の遺伝子の転写を変化させる。それらは、幹細胞性に関連した転写プロファイルを誘導する。つまり、乳酸塩とケトンに誘導された遺伝子は、幹細胞性があり、DNA損傷が減少して、乳癌と密接に関係していた。

また、乳酸塩やケトンに誘導された遺伝子は、乳癌と関連し、予後が不良であることを予測した。その遺伝子は、乳癌(luminal A、増殖の遅いタイプ)の再発、転移、総生存率の低下を予測した。

遺伝子の量的な分析の結果、癌細胞が乳酸塩やケトンを利用するのは一般的な現象で、癌細胞の攻撃性が顕著となり、それ故、人間のさまざまな癌の予後が悪くなるようだ。乳酸塩とケトンは本当にES細胞の成長を促進する。乳酸塩かケトンを補充するとコロニーの直径が25%、細胞数は2-3倍になる。

癌幹細胞のアキレス腱は乳酸塩とケトンをミトコンドリアでの酸素代謝の燃料として利用することだろう。

メトホルミン(抗癌剤)は、ミトコンドリアの新陳代謝を妨げて、癌細胞にワールブルグ効果(好気性解糖)を引き起こす。それで、メトホルミンはミトコンドリアに対する弱い毒として働き、癌幹細胞を殺す。好気性解糖を導入することは、癌の原因ではなく、癌の治療であるかもしれない。


ワールブルグ効果


癌細胞や他の細胞が分裂して成長する時、ブドウ糖摂取量が大きく増加し、酸素が十分にあっても、ブドウ糖を発酵して乳酸を作るようになる。これをワールブルグ効果という。ATPを生産するのに、好気性解糖によるATP生産は、ミトコンドリアの呼吸より非効率であるが、ミトコンドリアでブドウ糖を完全に酸化するより10-100倍速いという。一方、ミトコンドリアがATPなどの生産の中心なので、ワールブルグ効果が生合成を促進するはずはない。90年以上、研究されてきたが、ワールブルグ効果では癌発生や増殖を説明できない。


逆ワールブルグ効果(Reverse Warburg Effect)


最近、Lisantiらによって提案された。このモデルでは癌に伴う繊維芽細胞が自食作用とミトコンドリア分解で好気性解糖を行い、線維芽細胞で高エネルギーの代謝物を作り、癌の上皮細胞に渡される。

この図はWarburg effect or reverse Warburg effect? から引用


The Warburg Effect: How Does it Benefit Cancer Cells? 

2016年のCellのレビューがオープンアクセスだった。著作権に触れないように抜粋して適当翻訳した。

1920年、Otto Warburgらが腫瘍が大量のブドウ糖を消費していることを発見した。さらに酸素があっても、それを使わず、ブドウ糖を発酵して乳酸を作った。これを好気性解糖aerobic glycolysisと呼んだ。それで、腫瘍を殺すには酸素とブドウ糖を排除すると良いと考えた。後にWarburgはミトコンドリアの異常が癌の原因であると推論した。そこで、発癌の原因として、好気性解糖とミトコンドリア代謝が研究されるようになった。

ATPを生産するのに、好気性解糖はミトコンドリアの呼吸より非効率であるが、ミトコンドリアでブドウ糖を完全に酸化するより10-100倍速い。これはエネルギー源が限られる時には進化的に有利に働く。これがワールブルグ効果の合理的根拠の一つになる。

ワールブルグ効果は無秩序な細胞増殖に必要な生合成を得るための適応メカニズムとして提案されてきた。増殖する細胞はNADPHという形の物質を大量に必要とする。ワールブルグ効果について、ある仮説では、NADPHからNAD+を再生産するという。もう一つの仮説では好気性解糖は生合成のトレイドオフであるという。好気性解糖と細胞の成長や増殖は相関があるので、これらの仮説は魅力的である。

しかし、難点がある。好気性解糖の時、ほとんどの炭素は乳酸になる。それで、ブドウ糖の一つの分子は二つの乳酸分子になるだけで、NAD+やNADHは増えない。さらに、ミトコンドリアがATPなどの生産の中心なので、ワールブルグ効果が生合成を促進するとは思えない。

ブドウ糖を乳酸に変換すると、細胞の環境中のpHが下がり、酸性になるので、癌の成長には好都合の環境になる。つまり、ワールブルグ効果は、癌を促進するが、それは発癌の初期や傷害時のみに働く。

我々は、ワールブルク効果に腫瘍細胞に直接的に信号を送る機能があると考える。しかし、好気性解糖が癌細胞とって全体的に有利な環境になるので、特別な経路を想定することが難しく、また、検証も困難である。

ワールブルク効果に関する研究が多く行われたので、腫瘍の増殖に関する知識は増えたが、残念ながら、癌発生に関してはほとんど分かっていない。




2017年1月20日金曜日

癌の食事療法 Cancer Diet

Cancer Diet, 翻訳すると癌の食事療法かな。ドイツ語の文献もあったが、読みにくいし、オープンアクセスではなかった。これはやはりドイツの研究者による英文のオープンアクセスのシステマテック・レビューである。たぶん、同じ内容だろう。人気のある13の癌の食事療法のレビュー。これは補完代替医療(Complementary and alternative medicine)でもある。

部分的に抜粋して翻訳(意訳)する。全部、きちんと翻訳すると著作権に触れるため。

出典はここ:
Counseling Patients on Cancer Diets: A of the Literature and Recommendations for Clinical Practice


国際的なデータでは補完代替医療を受ける人は50%くらい。婦人科癌の患者の75%は特別な食事療法(ダイエット)をしているか、サプリメントを使うか、その両方らしい。

MedlineやGoogleて゛検索し、専門家10人が重要と抽出した研究 Table1 






ゲルソン療法 リンク先に説明有り。生の肝臓エキスなどを摂り、新陳代謝を高めるダイエットという。 ただ、癌が治るという科学的データはない。Hildernbrandtらは黒色腫患者の生存率を後ろ向き法で統制群と比較したが、黒色腫のステージに無頓着な統制群だったので何も結論は得られない。その後もゲルソン療法の効果を証明する研究はない。

ゴンザレス療法 リンク先に説明あり。ゲルソン療法に類似、1999年に提案された。膵臓酵素を使う方法。2010年にゴンザレス療法によるか抗がん剤のゲムシタビンによるかを患者に選択させた研究によると、生存期間の中央値は、ゴンザレス療法で4.3ヶ月、抗がん剤では14ヶ月だった。

ローカーボとケトン食 炭水化物は総エネルギー摂取量の10%程度。2011年にSchmidtらが論文発表した。炭水化物摂取は最大で70g/日。8週間で患者二人が死亡、3人は食事療法を拒否、3人は癌が進行。著者は末期癌患者だったという。副作用は疲労と便秘。いくつか研究があるが、食事療法前の臨床データが曖昧である。この食事療法には注意が必要である。試験管内や生体内実験では、癌細胞がその状況に適応し、突然変異して、幹細胞のようになる。マウスでは食事療法を行った実験群で最初に癌の成長が遅くなるが、その後、成長速度が増し、統制群よりも増長する。他の実験によると、癌の成長が小さくなるのは、体重が減るからで、食事療法とは関係なかった。

マクロビ これは日本発の方法。膵臓癌患者23名の後ろ向き研究がある。生存期間は13ヶ月程度だった。しかし一般的な生存期間は3ヶ月なので、データにバイアスがある。これは早期に死亡した患者がデータから削除されたと考えられている。その後、専門家はこの食事療法の利点を見いだせない。

ベーガン(菜食) 2005年にOrnishらの行ったランダム化した前立腺癌患者93人の研究がある。ただ、食事以外にエアロビクスやストレスマネジメントなども取り入れていて、菜食の効果を分離できないので、何の結論も得られない。

癌の食事療法では体重の減少や微少元素の不足になりがちである。---体重が減少すると、癌の成長も遅れるので、食事療法が効くと勘違いするのだろう。

患者が癌の食事療法にのみ頼ると、それによって癌の治療が遅れることが問題である。

患者と医師のコミュニケーションが悪いと、患者は補完代替療法に向かいがちのようだ。食事療法と補完代替医療とは同じ状況にある。

患者は癌を直接叩き、副作用のない方法を希望している。そこで、免疫システムを増強して癌を叩くという説明が、患者には分かりやすい。...そこで、このような患者に対してエビデンスではなく、心理的な事柄を考慮にいれて接する必要がある。

---ということですよ。