2010年12月12日日曜日

Noto Peninsula, the usual road training



前日

仕事を早めに切り上げて、バックパックを担いでJRに乗り金沢へ。列車が遅れ、出発間際の輪島行き高速バスに飛び乗る。乗客は他に三名。途中から乗り込んだので計六名くらい、完全に採算割れ。輪島着6時50分。旧輪島駅前のスーパー・サンポアは取り壊されて更地。しばらく来なかった。すっかり町が寂れていた。途中のスーパーは見つからないし、小さな店で餃子を追加して袖ヶ浜に向かう。手前の家は真っ暗。キャンプ場は無人、強風。初めてのテントなので設置に手こずる。途中、雨もひどくなる。テントは意外に風雨に強く、使い勝手がよい。食事が終わったのは8時。

初日
朝、6時半に起きる。バックパックはテント前室。パンを取ろうと手を伸ばすが見当たらない。びっくりして探す。狐につままれたみたい。エナジーバーとマンゴーとコーヒーで朝食。明るくなって外を見ると、パンが転がっていた。あちこち囓られていた。スタッフバッグも食いちぎられていた。どんな獣かわからない。8時、パッキング終了、少し引き返し、今日のおかずとパンを仕入れる。

小さな商店でおかずとパンを買う。おかずはまだ暖かかった。聞くと、このあたり、年寄りばかりになり、夜は灯りを付けないので真っ暗だそうだ。獣は、狸、狐、カラス、イノシシが出るとのこと。犬猫は当然なので何でもありの状態。人間はどんどん減って動物は増えつつある。JMTぼけかな。油断した。

ずっと舗装路歩き。鵜入では道路が拡張されていた。立ち退いた人はどこに行ったのだろう。ゾウゾウ鼻には展望台ができていた。12:00上大沢着。キャンプ場があったのに、施設が取り壊されていた。その代わり、立派な水洗トイレと自販機あり。パンと缶コーヒーで昼食とする。人がいない。みんな出払っているか、死にかけている。昔は海岸線と山の遊歩道が歩けたが、もはや崩れて歩けない。12:30出発、西二叉町からGPSを使って山道に入る。しばらくは大丈夫だったが、民家から離れると、急速に荒廃し、遂に密生した竹林に阻まれる。まだまだ距離があるので、藪こぎではたどり着けない。引き返すことにした。13:40男女滝、昔はここに小学校があったが、今は更地。延々と道路を歩き、16:20皆月青少年旅行村に到着。ロッジ皆月がキャンプ場の管理をしているのかと思ったら、別組織。キャンプ場は輪島市の所有。今は営業していない。ロッジも無人、つぶれたかもしれない。テントは一番の海寄りに設置。強風。ガイラインの変更が効いて、強風でもぶれない。立派な水洗トイレはあり、水を4リッター確保。夕食はお総菜だが、野菜が足りないので、にんじんご飯を作った。

二日目
6時前に起きる。パン(獣の食い残し)、マンゴー、チーズ、コーヒーの朝食。7:00パッキング終了、出発。強風で、海が泡だって白い。8:30吉浦、雨が少し降る。猿山の登り口の住宅も無人の印象。猿山への道路にも落ち葉が積み重なり、荒れている。昔歩いた山道は見当たらない。茂みに覆われてしまった。9:10姨捨峠。少し休憩。トイレは開いているが水が出ない。風がひどくなり、ゴーゴーと音をたてている。やっと地道に入り9:25猿山灯台、強風。道は荒れているが、一応はちゃんと管理されている。10:40深見へ下りる。一時、烈風状態となり、歩行困難なレベル。鹿磯からは雨混じり。海からの烈風で砂が飛んできて痛い。新道道下のバス停に向かう。バス停には立派な待合所ができていた。中に入ると、猛烈な風雨になる。現在11:30、バスは13:25の金沢行きしかない。富来までバスで行ってしばらく歩こうかと思ったが、海岸線を歩けるような天気ではない。家に帰ることにして、まず、湯を沸かしてココア、それからコーヒー。JMTパンの残りを囓る。そうこうしている間に一時間が経過。後、一時間待つのは簡単。結局、バスに乗って金沢へ瞬間移動。一応はよく歩いたし、今回はこれで終了。


今回の器財

Vaude Power Lizard UL このテントをテストしてみたかった。風雨に強く、居住性が良かった。トータルとして良いテントだ。詳しくはサイトを見てほしい。
JanSport Carson 80 久しぶりのフレームパックだが、腰のベルトをフレームと直結したので、腰にぴったりとフィットする。容量の割に荷物が詰め込めないのが欠点なので、思い切って1コンパートメント方式に変更した。
Asolo Sasslong Backpacking Boots 足形で拡張したので、古いソルボ・スーパーライトを入れて歩いた。900gと軽いので、スタスタと軽快に歩けた。ただ、舗装路歩きが続いたので、最後に少し足裏が痛くなった。自宅に帰り、新品のソルボ・ウォーキングに変更した。これでJMTでも行けそうだ。

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